2008年 09月 02日
「落葉拾い、夏」でなくて「落穂拾い、夏」です

この美術館は、ジャン=フランソワ・ミレーの作品が多く展示されていることで有名です。
そのため、「ミレー美術館」なんて呼ばれたりもしています。
中でも特に有名なのがコレ、《落ち穂拾い、夏》。

・・・だけど、落穂拾いって何なんでしょうね?

ヨーロッパの麦畑は日本のような株がきちんと植えられた稲田とは違って、同じミレーの作品
「種まく人」 で描かれているように、畑に種をばらまき育った株は柄の長い鎌で立ったまま
刈倒していました。
それらをフォークで集めて脱穀するのですが、当然集めきれなかった落穂がたくさん地面に残
っています。
それを寡婦(夫を失った女性)や貧農といった人達が拾い集めるのですが、当時の農村社会に
おいて「落穂拾い」というのは、自らの労働力では十分な収穫を得ることのできない人達が行っ
ていた生活を繋ぐための貧しい行為とされていました。
逆に、畑の持ち主が落穂を回収することも戒められていたそうです

そんな貧しくも逞しい様子をミレーはどのような思いで描いていたのでしょうかねぇ

館内撮影ができなかったので、せめて回りの雰囲気だけでもと思ったのですが・・・

この日はあいにくの曇り空・・・ 晴れている日はもっといい画が取れたのに・・・残念!

というわけで皆さん、これからの秋、芸術に耽(ふけ)ってみるのはいかがでしょうか?

お知らせ

山梨県内のホテルや旅館等に宿泊された方を対象に、宿泊当日や翌日の観覧料が割引される
制度があるんです。ご存知でしたか?
予約クーポン券や宿泊領収書などを施設窓口でご提示ください

詳しくはこちらを→ ご覧下あれ!